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8章:*夢見る女* (1/18)

8章:*夢見る女*

「いらっしゃっせぇ〜

R君のお出迎え。
もぉ慣れたものになってた。

「おはょ

「いらっしゃいどぉぞ優貴さんすぐ来るょ淲」

「うん

「ストティでいいっすか

「うん

「優貴さん生でいいっすよね来る前に俺準備してきます

もぉ雪が何飲むか分かってる。雪が優貴君に何飲ませるか知ってる。
もう暗黙のコースだね。
そんなに来たっけな?

そぉ、あれから随分通ってる。出勤してる日はほぼ全部。
自分が仕事行けなくなっても関係ないばりに。
彼氏は家で寝てるだけと開き直って。


実家に行ったからと言って。
告られたからと言って。
抱かれたからと言って。


信じないょ。
ホントは信じたいけど、傷つきたくない弱虫だから。
本気になるのが怖いから。

信じないって自分に言い聞かせる。

だから会いたいならお店に行く。
お店なら安心でしょ?
だってここは夢空間。
納得できるもんね。

お店行くと絶対その後デート。
車のキーを渡されて、車の中で待つようになってた。
デート?
ううん、違う。
アフター。
そぉ。彼にとってはデートと言う名のアフター。
仕事。

彼が仕事をしてる間、その間は、私は彼女。

夢心地で夢が覚めないように、彼女のふりをする。

でも彼はそんな雪に気付いてた。
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ホスト*リアル日記* ©著者:*雪*

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