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19章:罠、五。 (9/9)

ハジメさんは笑う。
儚げな笑顔だった。
尽くす女の顔だった。

思わず、手が伸びた。
計算じゃなく、可愛いと思ってしまった。
艶の余りない、きれいとは言えないぱさついた髪の毛を撫でた。

「無理しないでなんて、俺は言わないよ」
「うん」
「けど、無理言うけどさ。俺の前では泣かないで、笑っててほしい。俺も、泣かせないし、笑わせるからさ」
「サキちゃんはいい男だね」

ハジメさんが、すっと寄り添ってきた。薄い体が俺の腕にすっぽりおさまる。

「もっかい、エースになってみよっかなw」

薄幸な笑顔。
それに答える前に、

「いらっしゃいませー!」

あきちゃんがやってきた。
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赤い石の話。 ©著者:至音

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