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12章:疲れた…
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12章:疲れた…
とある日曜日…
彼はお給料を持って実家に帰省した…
彼の里は…
倶知安町…
そこには
年老いた母と
体に障害を抱えた妹が居た…
2度 倶知安の
お母さんには会った…
優しい
穏やかなお母さんで本当に あたしの
もう一生会いたくない母とは別人だった…
妹さんは
脳性麻痺といい…
知的な障害はないが足が不自由で
なかなか表にでられなかった…
「ななこさんの
おかげで私たちは
生活出来てます」
お母さんに言われた…
あたしが彼の生活を一切合切見てるから…
だから バーテンダーでの稼ぎは 仕送り出来てる…
ありがとう…
ななこさん…らしい…
彼が 家族の様子見プラス 生活費を届けに 倶知安に戻り…
日曜日なのに
一緒居られない寂しさより…
なんか
ひとり ノンビリできる…
清々するってまではさすがに思えないけど…
冷蔵庫開けて
適当に ご飯も作れるし
宅飲みも出来る…
宅飲みするのは
彼嫌うの…
あたしが
飲んだ勢いで
いっぱいいっぱいな気持ち吐き出すから…
あと アルコールの匂い嗅ぎたくないらしい…
彼はお酒が
もぅあまり 受け付けないし
見たくないらしい…
土曜日が給料日だったから そのまま彼は 札幌駅から
地元に向かった…
あたしは
「今から倶知安帰る」の簡単な
だけ
もらい…
眠りに就いた…
昼 目が覚め…
洗濯し
掃除し
そして 冷蔵庫の残り物で パスタを作って ワインを開けた…
飲むと…
ペースがあがると…
本当に気持ちが
いっぱいいっぱいなのがわかる…
訳もなく
嗚咽し始めた…
苦しい…
愛されてる実感がない…
でも 支えてくあたし…
見えない未来…
きっと彼の未来予想図には…
あたしは 居ないだろう…
2本目のワインを空けてしまい…
あたしは 泣きながら眠りに就いた…
寂しさから…
トコトン 男友達に
しまくってたみたいで…
心配してくれた
男友達からは 鬼電の着信が ハンパなくあった…
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