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1章:きっかけ
6年前の冬が終わりを告げそうな時期に私は後輩と2人青空の中暇をもてあましていた。
お互い高校にも進学せずに仕事をしても警察に捕まりは首になるという駄目な生活を送っていた。夢中になるといえばバイクをいじる事くらいしか無く基本的に毎日暇をもてあましていた。
地元回りの現場系の会社はばっくれたり会社の人間と喧嘩したりで何処も雇ってくれなくなっていた。
しかしお金も底を尽き働かなければいけない状況になっていた。
当時髪を染め肌を焼き髭を生やした見た目をしていた自分らは大抵の職場は面接すらしてくれなかった。
そんなこんなで困り果てていつもの様に隣町をあてもなく2人歩いていた。
その時である。
「2名様!お飲みの方は如何ですか?」
キャバクラのボーイに声をかけられたのは。
そのキャバクラは1つのビルに4店舗入ってる内の1階の店だった。
自分の住んでる所は決して都心でなかったのでそのキャバクラビルは地元回りでは物珍しく有名であった。
当時の自分らはキャバクラなど飲み行った事は無く、自分が持ってるイメージは●金がかかる●や○ざ●女が可愛い●とにかくきらびやか●といった所である。
そんな所に行く気も無いし興味も無い、ましてや働くなんて。。。
声をかけてきたボーイはしつこく粘ってきた。
少々鬱陶しくなった自分は
「うるせーよ!」
と言おうとした時。。
「働かせてくれませんか?」
何を思ったか後輩が急に切り出しのである。
そのボーイは
「ちょっと店長に聞いてきます」
と店に戻って行った。
10分後くらいに自分らの所に戻ってきて言った。
「それでは明日18時に店の前に来てくれますか?」
後輩は満面の笑みで了承していた。
流れとして自分も面接するはめになってした。
まあ自分も無職だから良かったと言えば良かったのだが。。。
そして次の日面接の時間の10分前に自分と後輩は店の前ついた。
数分後店前にスーツ姿の男が1人現れた。
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