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12章:ただいま (1/10)

12章:ただいま

……


―奈菜っ?奈菜っ!!あなたっ、奈菜が目を覚ましたみたいなのっ!―

遠くのほうで聞こえ始めた声は次第に近くなった。

私のすぐそばで慌ただしく叫んでいるのは…


ん…ママ?



あれ?ここ……どこ?




少し身体を動かそうとすると…


―いたっ!―


ズキッと鮮烈な痛みが身体を駆け抜けた。



すごく懐かしい感覚だった。


―奈菜、動いちゃだめよ。ママよ。わかる?今パパ呼んでくるから―


ママが私の手を握っていた。


汗ばんだその手からはママの温もりがリアルに伝わってくる…



―あなた覚えてる?事故にあって、この病院で三日三晩眠り続けてたのよ?―

ママは大粒の涙を流しながら、私を抱き締めた。



三日三晩……



ママの話しによると私はあの事故により意識不明の重体でこの病院に運び込まれ、それから三日間意識を取り戻すことなく眠り続けていたのだという。
もうこのまま植物人間になるか目を覚まさないまま死んでしまうか…お医者さんにはそう宣告されたとママは泣いていた。


私の身体には至るところにチューブやら酸素マスクやらいろんな機械が取り付けられていて、事故の悲惨さを物語っていた…
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ずっとそばにいる ©著者:なち

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