22歳の夏、優等生崩れのオレは親に「大学中退」という最大級の反抗をした。
理由はいろいろある。ズタボロの就職活動、周りの奴らのガキっぽさ、こんな思いまでして某三流T大学を卒業したくねーんだよ! 親にもハッキリ言った。親は怒り、勘当を言い渡した。
両親の怒りの制裁が始まった。アパートの保証人を解除されオレはアパートを追い出された。一気に家なき子になった。当時、幾らか金を持っていたオレは別になんてことはない。のほほん漫喫生活を満喫してた。そろそろ家借りるか？と思い、貯金をおろし明日の朝ソッコーで引っ越してやるぜ！とりあえず今日は飲むかと居酒屋で飲んだくれた。

ところが事態は思わぬ方向に急展開する。財布とカバンが無い!パクられた。ピンチだ情け容赦ないピンチだ！あっという間にホームレス。寝るところが漫喫からサンシャイン公園にランクダウンしちまった。
食事は基本的に公園の水道水。二週間に一回献血してお菓子(オキニは源氏パイとカントリーマァム)を食べるのが最高に幸せだった。食料としてお菓子をポケットに詰めてテイクアウトしてた。 献血のお菓子が幸せ？情けねえ！カッコ悪いよ、カッコ悪すぎるぜ。