オレのラストを聞いても彼女は冷静だった。


オレは彼女が心から大切だった

彼女以外何もいらない


しかしイベント打った手前、客をどれくらい呼べるか緊張の日々だった。


他店への営業にも中抜けして一緒に行った。


彼女の存在がオレを大きくした。




ファイナル当日

最後の同伴をした。

思いで話をたくさんした。この時、彼女もファイナルイベントに緊張していた事を知った。

一緒に戦ってきた事を実感した。


オレは一人じゃなかった

彼女と出会ってからずっと一人じゃなかった

感謝の気持ちが込み上げた


貯金も底をついたと打ち明けてくれた。


一緒に一から始めようって誓った。

オレがお前を絶対に幸せにする！


オレ達は店に向かった



店からあふれでて花がかざってあった。


店内に入ると
オレの夢だったタワーが飾ってあった


彼女からのサプライズ



身体が震えた



もっと早く決断できたなら苦しめなかったのにと、後悔する気持ちが過った。


ホストをやってオレは初めて愛する人と出会った。

大切な物をたくさん手に入れた。

愛することの本当の意味を知った

一人じゃない温かさを知った

ずっと一緒に居よう


彼女が幸せそうに初めて微笑んだ


シャンパンコールの鳴り止まない店内で、皆に見せ付けるようにして、俺たちはキスをした

やっと自由になれる


愛していると胸張れる


歌舞伎町ありがとう