帰りのタクシーでもキスをした

会話はほとんど無い

彼女の気持ちが気になる


オレはただの男になっていた

もっと一緒にいたい

もっと触れ合いたい


だんだんオレは他の客への連絡を怠った

彼女以外とはアフターもしなくなった

彼女に会いたくて出勤してた


バカなオレは、彼女が店に来ない日は休むようになった



締め日

彼女はいつも以上に金を使った

アベレージ150万

毎月毎月金をばらまいてオレのナンバーを守った


これは色恋営業じゃない


でも彼女はオレを疑っていた

当たり前かもしれない


だってオレはホスト


ただただ月日は流れた


彼女はどんどん元気を失っていった