ある日の夜かなちゃんがご飯を作ってくれるとの事でかなちゃんの家に向かっていた。

幾度かの夜をともにすごしてきたが、この日のおれはある決心をしていた。

ヘアに入るとかなちゃんはごはんの支度をしていた。

｢もーすぐ出来るから適当に座ってて｣

と言われたが何を作ってるか気になり
覗こうとすると

｢まだ だめ｣

と言われじらされた。

出来上がりと自慢げに持ってきたのは
おれが食べた事のないような本格的なイタリア料理みたいのが出てきた。

育ちの違いを実感していたがそんなことはあまり気にならなかった。

何を食べてもうまい。最高の晩ご飯だった。

｢かなちゃん最高だよ。いつでも嫁に行けるよ｣

とおれは言うと、おれがうまそうに食べてるのを見て

｢うれし。また作るね｣

と言った。