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3章:中2〜春〜
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階段を登り
自分の部屋へ向かうと
聞こえる破壊音
父と母の喧嘩する怒鳴り声
止めに入った兄が
父を殴る音
部屋に入り
ドアを閉めても
夜中の間中聞こえる
悲惨な音達
私は巻き込まれないよう
引き扉につっかえ棒をして
部屋に引きこもった
「何も変わってないじゃない」
そう一人泣きながら
朝が来るのを一人待った
一度一階から聞こえる音を
掻き消したくて
コンポでCDを聞いていると
「金泥棒があ!!」
と父に意味の分からないことを
叫ばれ
部屋のブレーカーを
壊された
その日から
私の部屋は真っ暗な
ただの箱になった
雨をしのげる
小さい葉っぱみたいなもの
家族の暴力や喧嘩に
巻き込まれないように
ただ夜をしのぐ箱
私はすぐにして
とてもデカイ壁に
ぶちあった
‥部屋が暗かったら
勉強できないじゃない
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檻から出られない猫〜野良猫続編〜 ©著者:R
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