さぁ〜て、今日も１日やってやりますか。


そんな気持ちで家を後にしたアキは、よっくんに電話をかけた。



留守電…


まぁた寝坊だ…

いくら電話をしてもよっくんは出ないし、たまに寝坊してたからあまり気にも止めなかった。


その日、よっくんが電話に出る事は無かった。

次の日も、またその次の日も電話をかけ続けたが電話に出ない。


心配になったアキはよっくんの家に向かった。

もう３日以上家に帰っていないらしい。


あんなに順風満帆なホスト生活を送っていたのに…

客がいない訳でもない、売り上げが上がらない訳でもないのに…


１人になったアキは目標を１つ見失った…。

あまりやる気が出ない…


でもよっくんの最高売り上げを越えないのはアキにとってもっと苦痛になった。

｢越えてやる！｣

その思いがアキを突き動かした。

No.1が居なくなった今、その客をハイエナしない手はない！

飛んだのを知らない客は心配で店に来た。


そこに漬け込み、３人の客を掴んだ。

でも残ったのは繭だけ…


アキの快進撃は始まった。