夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
5章:無くした夢
(2/2)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
…美術や金属加工のカリキュラムが多くある大学への進学を菜々美には内緒で決めた。
合格発表の通知書、そしてもう一つ菜々美へのプレゼントを小さな小包みに入れて、冬の寒い朝に、白い息を弾ませて菜々美に会いに行った…
…だけど…。
自分で探せる範囲は探した。
警察には取り合ってもらえず、興信所にも頼んだりもしたが菜々美を見つけることはできなかった…。
でも今は…。
―…ニャァ〜…―
『―…こらっ!し〜…ダメだよ鳴いちゃ…。俺のマンション、ペット禁止なんだから…。』
俺は部屋のソファにどっかりと座ってくつろいでいるクロに向かって言った。
…どういう訳かあの公園から付いてきてしまったので、仕方なく家にいれた。
『…しかし…普通、猫ってのは初めての場所は警戒するんだぞ…
…こう、そろ〜っと身を低くして家中を探索して安全を確認して…』
俺は四つんばいになり猫の様に動いてみせて見たが…
―…フナァ〜…―
『あくびするなよ…。』
クロはチラッと俺を見るとウニーと伸びた後に部屋の中をウロウロして…
ピタッと、ベッドの脇にある棚で足を止めた。
俺はグッと胸の奥が切なく痛んだ。
…そう…今は…。
クロが立ち止まった引き出しに手を伸ばしてそっと、開けた…。
引き出しには小さな小包み…。…箱のなかは…。
無くしたはずの夢が入っている…。
―…ガタッ…―
引き出しを押し戻して、
もう一度眠りについた。
…できたら、今は夢を見ずに…
眠りたいと思った…。
夢を見るたびに、ガキだった頃の俺がでてくるから…。
だけど…ガキの俺がまだいてくれるから、まだこんなにも鮮明に思い出せる…
菜々美のことを…
<前へ
16 /24
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
黒の扉 〜トパーズ〜 ©著者:金木犀
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.