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4章:同じ名前の少年
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夢中で話していると、だんだんと公園はオレンジ色に染まってきていた。
クロは気持ち良さそうにベンチで寝ている。
「―…でね?そん時に圭太くんがね!」
『―…りょうや。そろそろ帰らなくていいのか?』
りょうやは今まででニコニコして話していたが急にしょげてしまった。
「…お兄ちゃん。…また公園来てくれる?遊んでくれる?」
りょうやは意志の強そうな大きな瞳で俺を見つめてきた。
『あぁ。遊ぼうな!…でも次はちゃんと兄ちゃん…ジャージで来るからな。
そしたら今日みたいに休憩無しでサッカー教えるぞ!』
ブランドのスーツは汗と砂ぼこりでかなり汚い。
りょうやと俺は、ニカッと笑って景気良く
…パンッ!…
と手を合わせてハイタッチをしてわかれた。
りょうやはお気に入りの緑のマウンテンバイクに乗って公園を出て行った。
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黒の扉 〜トパーズ〜 ©著者:金木犀
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