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2章:ハルカ (1/5)

2章:ハルカ

現在、店に在籍する
女の子は 15 人。
学生のアルバイトが4人。
キャバクラなどの水商売との
掛け持ちが5人。
残りは完全に 風俗(デリヘル)
一本 で食っている子たち。
正直、HPからの
写真指名(=P指)が
多いのは学生。
(アミもここに入る。
美容系の専門学生だ)

店のHPに(顔出しNGでも)
現役学生と打ち出すだけで、
指名の電話が入ってくる。
客の嗜好として、
学生=素人っぽい、
と受け取るようだ。

街中を歩いているような、
普通っぽい女の子と
プレーできる。

そこが客のツボに
はまるんだろう。
一方で、せっかく金を
払うんだから
いかにもプロっぽい女の子を
指名したい、という客もいる。
完全に風俗のみで
食べている女の子には、
礼儀正しく接客態度がいい、
と評判の嬢が多い。
一度接客した客からの
リピート率が高さが、
彼女たちの接客技術の確かさを
物語っている。
確実に本指名(=本指)を取り
収入に繋げていくのだ。

そして、一番扱いに困るのは
キャバクラとの掛け持ち嬢。
キャバ自体の営業時間が
ルーズなので、
彼女たちの出勤時間も
不規則になってしまう。
そのため、彼女たちに
指名の電話がかかってきても
不在の場合が多く、
客はどうしても
離れていってしまう。
その嬢から客が離れるのは
構わないが、
店から遠のいてしまうのは
迷惑だ。

長々と書いたが、
店の売上に貢献してくれれば、
何の問題もない。
どんなことをして指名を
取ろうが関係ない。

風俗嬢の実力=指名客の多さ

と言っても過言ではないだろう。
店的にも指名客を
多く持っている嬢には、れなりの待遇で接する。
ウチの店で言えば、
店のナンバーの上位に
常に入っている嬢…。

彼女の名はハルカ。
顔出しもOKでグラマラスな体型、
客の評判もいい、店の看板娘だ。
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夜明け前 ©著者:レノン

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