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3章:ものがたり。
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自分が入れられている箱が
どうやらコインでできているものではない、
ということは、時間を積み重ねていくことで、わかることができました。
それで充分だったはずなのに、
石ももともとは魔女です。
欲深いのです。
「あなたがコインの箱も持っているのは、薄々気付いてはいたけれど…
どうして、コインの箱はいつでもどこでも開けるのに、私の箱は開けてはくれないの?
私、森じゃない所で開けてもらったことがないわ。
魔女たちのように、あなたと歩いたりしたいの。」
「コインのはこのなかには、どうでもいいものがはいっているから、あけてもいいんだ。あなたはだいじだから、あけないの。
がまんしていてね。」
ある日、森で少年は箱を開け、石に語りかけました。
石は、箱を開けてくれたことに喜びながら、「また、森なのね。」と落胆します。
「もりでしかあけてあげられなくって、ごめんね。いつか、だれもいないところにいこう」
石はなんとなくわかっていました。
魔法使いが石を持つことは罪なのです。
魔女に知られてはならない。
「何よ、あの汚い石」
「あんな石を大事そうに持つ魔法使いなんて要らないわ」
「私こそあの魔法使いの宝石だと思うわ。」
魔女たちの心ない言葉に、
少年も、石も、傷付いてしまうのです。
少年も石も夢見ていました。
いつか少年が魔法使いでなくなった時、
石も少年と同じ姿で寄り添えることを。
「だれもいないところ」に行けば
魔法使いであることを一瞬でも忘れられる。石を傷付ける魔女もいない。
すぐには行けない。必ず行ける。
でも、石は自信がなかったのです。
少年が、宝石でもなんでもないこんな石ころを、どうしてこんなにも大切にしてくれるのか。
魔女だった頃のように、コインをあげることもできやしないのに。
箱の中で、大人しくしていることしかできないのに。
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「あなたの彼女」 ©著者:美桜
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