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3章:ものがたり。 (7/9)

ぼくの宝物の石を見せびらかして歩きたい!!

でも、それができないことは、少年が一番よく知っていました。


魔女は嫉妬深いのです。


石はぼろぼろに傷付いて、輝きを失ってしまうでしょう。


いいことを思いついた。


石を箱に入れてしまえば、魔女からは見えない!!


少年は、石をボロボロの箱に入れました。
どこから見ても、魔女から宝物だとわからないようにするためです。


石は不安でした。
こんなボロボロの箱に入れられて、
本当に大切にされているのでしょうか?


少年の仲間が、「お前の石はいい石だな。」と誉めてくれる声がたまに聞こえ、
それだけが救いでした。

仲間たちの中にも石を持っている者がいるようでしたが、それぞれ箱に入れているので見ることはできません。
たまたま拾ってきた石や、少年の石と同じようにもともと魔女だった石もあるようです。

ボロボロの箱に入っていたり、
わりかしきちんとした箱に入っていたり。
コインでできた箱に入っていたりします。
コインでできた箱に入っているのは、たいてい石の「フリをした」魔女でした。
そうすると、コインがたくさんもらえるようです。

石は、少年もコインでできた箱を持っているのかが気になりました。
しかし聞くことはできません。

箱の中は真っ暗。

もしかしたら
「ボロボロの箱だけど、ごめんね」と入れられたこの箱が、コインでできているかもしれないのですから。
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「あなたの彼女」 ©著者:美桜

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