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6章:その男、 (22/22)

椿は貯金の半分を実家へ送金すると、単身東京へ飛んだ。逃亡だった。

右も左もわからないまま、銀座の高級クラブのボーイを始めた。
囲われていたマンションとは比較にならない、狭いアパートで暮らした。
客ではなくサービスする側の女性を見て、椿は女性がわからなくなった。
顔がいくつもある、どろどろした世界の蝶。
蝶は椿にも群がったが、椿は表面的な関わりとたまのセックス以上に踏み込むことはしなかった。

雇われていた店のオーナーが歌舞伎町にホストクラブを出すから、ホストになれ、と言われたのは、上京してきて3つ季節が変わった頃だった。
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キミはホスト ©著者:はるなやよい

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