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5章:2つめの転換期
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サクヤは携帯電話を放り投げるアタシを見つめ、黙って抱きしめ、「ツーコがヤならしないから、眠って。まだ早朝だから」と呟いた。
アタシは素直に抱きしめられる心地良さに甘えて眠った。
匠とは違う、香水と肌の匂いがした。
匠の方が体温も高いな、と思ったのが最後の記憶だった。
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