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15章:困惑
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近くのコンビニで北川刑事が署にFAXを流している間、車で待機していた。
――――健次に電話するべきか…
俺は迷っていた。
あいつに何を話していいのか…
相当なショックを受けるだろう。
ただ、俺だったら・・・
愛する女の事は何でも知りたい。
たとえ、耐えきれない現実だとしても。
「・・・どうすっかなぁ・・・。」
頭を掻きながら、携帯を見つめる。
―――ガチャ「いや〜お待たせしました!」
北川刑事が息を切らしてドアを勢いよく開けて、入ってきた。
「また雪、降ってきましたわ〜。」
頭の雪を降り払い、ハンドルを握った。
窓を見ると、確かにチラチラと雪が降っている。
「どうでした?やっぱりスリーナインで購入したものでしたか?」
シートベルトをしながら、一呼吸おいて話してくれた。
「まあ、間違いないでしょう。スタンガンの品番が一致しました。ただカメラは、違う場所で購入してる。例の写真の。」
真美が撮られてたやつだ。
「じゃあ次は電気店ですか?」
北川刑事は首を降り
「いや、そっちは捜査本部で調べにいってます。我々は、・・・向かいましょう。寄る所とかありますか?」
俺はまだ迷ってる。
「・・・いや、大丈夫です。・・・あ、一度着替えに家に寄ってもらっていいですか?スーツ姿はどうも・・・」
苦笑いをして北川刑事を見ると、ガハハと豪快に笑って
「いいですよ。確かにスーツは窮屈ですよね。じゃあ道案内お願いします。」
ハンドルを切って、俺の家に向かう。
北川刑事を残して、自宅に入った。
スーツを脱いで、シャツにジーパンを履き、コートを羽織り熱帯魚の餌をやる。
――――やっぱ、自動餌やり機?欲しいなぁ。
―――――ピンポ〜ン
インターフォンがなる。
―――北川さんか?
なんかあったのか?
「開いてますー!どうぞ。」
ドアを開けた音がしたから降り返るとそこに立っていたのは
「・・・帰ってきたのか?」
健次だった。
「大樹さん、何があったのか、全部教えてください。」
左手には、大きく黒いバックを持っていた。
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―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん
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