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12章:不安 (11/11)


――――急がなきゃ。

アクセルを踏み込み、スピードを上げる。

連絡がつかない以上、家に大樹さんが来てるかもしれない。

ふと、北川という刑事の顔が浮かんだ。

――――あの人は関係ないでしょ。


とりあえず、ヤバイ物はパソコン位かな。


――――まだ三十分も経ってない。


急げ!




――――――ようやく、マンションに着いた時には辺りは暗くなっていた。

周りを確認しながら、マンションに入る。


エレベーターに乗り、家まで走る。

――――うん、誰もいない。


鍵を開けて、部屋に入りパソコンを紙袋に入れる。


―――ピンポ〜ン♪

インターフォンが鳴った。


えっ!!誰!!

大樹さん・・・?

ヤバイ。。


―――「小川さん、いますか?すいませ〜ん・・・」ガチャ


鍵を掛け忘れてた!


慌てて玄関まで出て行くと、見知らぬ男が立っていた。

「すいません、鍵が開いていたみたいで・・・あ、怪しい者じゃありません。安田といいます。」
手には警察だと証明する物を持っていた。


「どうして刑事さんが?あ、例のお客さんの事ですか?」


「いえいえ、あの〜伊藤真美さんは?今いらっしゃいますか?」

え?違うの?真美ちゃんの事?

「今ちょっと出かけてますが。真美ちゃんがどうかしました?」


「あ、すいません、実は川島大樹さんから捜索願いが出されてまして・・・あなたと伊藤さんに。小川さんは事情を知ってますよね?伊藤さんにつきまとっているストーカーの事。今回手紙やDVDを提出されたんです。」

――――警察に届けたんだ。マズイ。

なんとかしなきゃ。

「そうだったんですか〜。あ、よかったら上がって下さい。あの、安田さん?だけですか?」

「はい、今川島さんとうちの刑事が一人、伊藤さんの自宅に向かってます。あ、お邪魔します。」


今がチャンス―――


安田という男は、テーブルの前に座り携帯を取り出し電話を掛け始めた。

「・・・出ないなぁ。」
今だ!

梨香はスタンガンのスイッチを入れ、男の背中に押し付けた。

体が激しい痙攣を起こし、男はその場に崩れた。

うつ伏せになった男の背中に、何度も何度も包丁を降り下ろした。
血が噴き出して、返り血を浴びた。

急いで着替え、汚れた服と凶器を紙袋に入れて、パソコンをもって家を出た―――

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―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん

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