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10章:真相
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・・・こんな時、自分って一人じゃ何にもできないのかなって思い知らされる。
―――さ、仕事しよう。
ノートパソコンから、自分のブログにアクセスする。
―――あーコメ結構たまってるなぁ。
一気に返事書いちゃおう。
あ・・・出勤予定どうしよう。
しばらくって・・・どれ位休めばいいのかな。
―――辞めてもいい―――
大樹はそう言ったけど・・・
「やーめた。しばらく放置。」
―――そういえば・・・アンクレットがない。
自分で買った、オキニのやつ。
もしかして・・・落とした?
襲われた時に。。。
―――マンションの裏、見に行ってみようか。
梨香に見に行ってもらおうか。・・・いや、グッスリ眠ってるし。
夜には大樹が来ちゃうし・・・
まだ昼間だし、大丈夫だよね。
うん、行ってこよう。
―――上にニットコートを羽織り、鍵を開けて真美は外に出た。
梨香は眠ってはいなかった。
携帯を取りにベッドから起き上がり、メールを打つ。
【ひろくんへ】
例のものだけど、もう郵便受けに入れたかな?
もしまだなら、夜八時過ぎに入れておいて。
愛里より(*^^*)
―――送信
5分も経たないうちに、直ぐに返事がきた。
【愛里ちゃんへ】
まだ入れてなかったよ。夜八時過ぎね!わかったよ。ねぇ、次はいつ会えるかな?早く会いたいな♪
【ひろくんへ】
愛里も会いたいけど・・・今はちょっと風邪引いちゃったみたいで・・・(>_<)ゴメンネェ・・
【愛里ちゃんへ】
いいよいいよ〜♪
わかったよ。じゃあ治ったら、いっぱい愛しあおうね!
――――キモイわ、マジで。
携帯をテーブルに置くと、またベッドに潜り込んだ。
――――あぁ・・・真美ちゃんの匂いがする。。。
興奮して、なかなか寝付けないよぉ。。。
真美ちゃん、震えてたなぁ。梨香思わず抱きしめて、告白しちゃったけど・・・。
喜んでくれてた♪
でも多分、気付いてないよね。
梨香しかいないって、気付いてもらうためには・・・もうちょっとショックを与えなきゃね。
大樹さんにも、早く真美ちゃんを諦めてもらわなきゃね。。。。
もうちょっとだよ。。。
ね。。。
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―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん
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