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8章:眠れない夜 (2/10)


マンションを出ると、タクシーが停まってた。

運転手が気づき、ドアを開ける。


「えっとぉ・・・○○まで。」

自宅の住所を告げて、乗り込む。

とりあえず―――

家に戻ろう。


早く―――
早くアレを確認したい。


「・・・ふっ。うふふっ。」


ヤバイ・・・

堪えてた笑いが止まらない。


ミラー越しに、運転手がこっちを見て話しかける。


「お姉さん、ご機嫌だねぇ。いいことでもあったかい?」


―――いいこと?

「あはっ、わかりますぅ?」


梨香は最高の笑顔で答えた。


「いいねぇ〜!まぁ、こんな不景気な世の中、いいことでもなきゃやってられねぇもんなぁ。」


この運転手は少し、東北訛りがあった。


―――あの人と同じ訛り―――


いつもなら、気持ちが悪くなるところだけど・・・


今日は大丈夫!


だって・・・

あははっ、手が震えてる!
梨香の体・・・興奮してる。

あっ!
そういえば、メール着てたなぁ。


――――まっ、家に着いてから見よう。


どーせアイツだろうし。


「ここで停めてくださ〜い。」


大樹さんからもらったお金を出す。



自分のマンション前に着き、タクシーを降りると誰かが立っていた。


―――ん?


「梨香?」


「あれっ!健ちゃん?どぉしたの?!お店は?」


健ちゃんだった。


左手に黒のボストンバックとコンビニ袋。


「俺さ・・・しばらく店休むわ。それで・・・一度実家に帰ってくる。」


あぁ、この前お兄さんが店に来たって言ってたっけ。


「これから帰るの?」

「いや、明日の朝帰ろうと思って・・・メール見た?」


あ!健ちゃんのメールだったんだ!


「見てない・・・ごめ〜ん!色々あって・・・とりあえず、ウチ入って?」

あ〜ぁ、失敗しちゃったなぁ。


まあいいや。
明日お店休もう。

後から店に電話しよっと。


少し間があって、

「ん・・・。ありがと梨香。」


と泣きそうな顔してる健ちゃんが、返事をした。


―――――はぁ・・・今日はオアズケ。

仕方ない。楽しみは後にとっておこう。。。

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―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん

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