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7章:疑心 (5/7)


――――――・・・子供が泣いてる。。。


あれは・・・アタシ?

ああ・・・

小さい頃のアタシだ。。。


ママが男を連れこんだ時は、近くの公園に行かされてたっけ。。

バカだなぁ。。。


泣いても誰も来ないのに。。。



・・・泣かないで。。。

大人になったアタシが・・・抱きしめてあげるから。。。


・・・・・誰か来る。。。


かけよって抱きしめてくれる。


・・・大樹?



「もう大丈夫だよ」


―――もう泣かなくていいの?

―――アタシを愛してくれるの?

―――アタシはひとりぼっちじゃないの?



――――「…〜!〜…!…み!真美!」


目を開けると、見慣れた天井が見えた。


「はーーっ。。よかったー!気が付いた…」

あれ?大樹
アタシ・・・泣いてる?

大樹が、覆い被さってきた。
力いっぱい抱きつかれる。

「ん・・苦しいよ、大樹」

ふと横を見ると、青ざめた梨香が立っていた。

「真美ちゃん・・よかったぁ」

梨香も泣いてる。


何があったの?


確か・・・隣のおばあちゃんに会って・・・それからどうしたっけ。


なんか頭が重い。。。体もあちこち痛い。。

「アタシ・・・どうしたの?なんか頭がボーっとしてる・・・」


大樹がゆっくり体を起こす。

「そうか。まだ少し休め。側にいるから。なっ。」


ああ、夢?でみた笑顔だ。。。


「ん。。。」


アタシは安心して、また目を閉じた。。。


目を閉じる瞬間――
梨香の顔が視界に入った。


梨香・・・


なんか顔が変だよ。


泣きながら・・・



笑ってる。。。。


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―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん

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