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7章:疑心
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「そんじゃあね〜明日店で♪」
梨香と別れて、家まで歩く。
大樹は最近「タクシーに乗れ」って騒ぐようになった。
例の手紙のせいだ。
最初は手紙だけだったのに、最近は写真付きだ。
マンションに入るところとか、店に入るところとか。
多分、頭がオカシイ客だろう。
不思議と恐怖感はなかった。
ヘルスで働き始めてから何度かあったし、出会い系で泊まり歩いてた頃は、もっと怖い事が沢山あった。
大樹は「なんかあってからじゃ遅い」って怒るけど。
マンションに着いて、鍵を探す。
オートロック。
後ろから、人の気配。
アタシの真後ろで止まる。
思わず振り向いた。
「こんばんは〜今日も寒いですね。」
笑顔で会釈をしてきたのは、お隣のおばあちゃん。
「あ、こんばんは〜ほんと寒いですね。」
可愛いおばあちゃん。いつも身なりをきっちりしていて、会うと必ず声をかけてくれる。
アタシが住む、3年以上は前から住んでるはずだ。
ここ一年位、旦那さんの姿が見えない。
多分亡くなったんだろう。
ちょうど一年位前に、挨拶しても、何度か無視された。
無視というより、気がつかなかったんだろう。
いや、つけなかったと言うほうが正しいかもしれない。
虚ろな顔をして、目の前を通り過ぎてた。
そんな彼女はもういない。寂しさに慣れたのだろう。
アタシが大樹と結婚したら・・・
そんな寂しさにも慣れなきゃいけないんだろうな。
「あら、入らないの?」
振り返り、彼女が言う。
「あ、はい。郵便物を取るの忘れて。先にどうぞ。」
「じゃあお先に」
軽く会釈をして、入って行った。
―――嘘だった。
アタシは何だか二人っきりで、エレベーターに乗るのが嫌だった。
世間話が苦手だ。
彼女がエレベーターに乗ったのを見計らって、鍵を出す。
瞬間、アタシの視界は真っ暗になった―――。
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