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6章:影 (2/7)


とうとうこの日が来た!
愛里ちゃんとデートの日!

興奮しすぎて眠れなくて、何度もキミを想像して抜いたよ。

あっと、頼まれたカメラとビデオカメラを鞄に入れて…完璧!

「じゃあママ行ってくるねー。」

僕が玄関先に立って声をかけると、慌ててママが出てきた。

「あ、ひろくん…、気をつけて行ってらっしゃいね。」

ぷっ、ママの顔。左目がパンダみたいに青くなってる。
さっさとお金を渡さないママが悪いんだよ?
自業自得だ。

「遅くなっても電話しないでね、ウザイから。じゃあね。」

わざと戸を勢いよく閉めた。

クックック……
びっくりしたかな?


僕は今年で30歳になる、まあニートってやつ。

仕方ないんだ。
世間が僕のレベルについてこれないから。

僕は某有名大学を卒業して、コンピューター会社に就職した。

その職場は最悪だったね。
特に女子社員。
「松永さんって気持ち悪くない?臭そう」
「ぷっ、聞こえるよ!」
人を容姿で判断しやがって!
お前らは大人しく茶でも入れていればいいんだ。雌豚どもめ!
そうそう、上司の花田も最悪だった。

「おい、松永!取引先から電話があったんだろ!なぜ俺に言わないんだ!」

たまたま忘れてただけだ、それを皆の前で怒鳴るなんて…

「返事はねぇのか!?ったく…使えねぇな〜」

お前はどこの大学だ?馬鹿にしやがって!

あんな会社、こっちから願いさげだ!

まあそのあと、親父が亡くなって保険金が降りた。
遺族年金も入ってくる。

金はある。

それを…あのババア出し渋りやがって。


あ、いけないいけない。こんな怖い顔してたら、愛里ちゃんが怖がっちゃう。

愛里ちゃん……

キミは天使だ。

両親の借金のため、あんなところで働いてるのに、少しも汚れたりしない。
心も体も天使そのもの。

僕は…
僕だけはキミの味方だよ。

そしたいつかは、キミと一緒にこんな汚れた世界から、旅立つんだ。


――――確かこの辺のファミレスだったよなぁ。

あ、ここだ。

「いらっしゃいませ〜!お一人様ですか?」

「いや、ま、待ち合わせで…」

「あ、はい。では、あちらの方でしょうか?」

ん?あっ、愛里ちゃん?だよね。
なんだかいつもと…

「あっはい、そうです。」

席に案内されて行くと、やっぱりいつもと違う愛里ちゃんがいた。


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―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん

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