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6章:影
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―――――愛ちゃんのマンションに着いた。
僕は愛ちゃんのマンションと、店長のマンションを何度も下見した。
―――お店が終わるのが12時だから、着くのは早くても12時30分かなぁ。
それにしても・・・
ここら辺は薄暗くて物騒だなぁ。
まあ、だから僕も安心して身を潜めて写真に専念出来る。
愛里ちゃんの指示は、今日は郵便物と写真だけでいいって言ってたな。
ビデオカメラはいつ使うんだろ?
―――ヴヴヴ…
メールが着た。
愛里ちゃんだ。
【ひろくんへ】
もぅ愛ちゃんのマンションにいる?
今、別れたから、ぁと10分位で着くとおもぅ。ガンバッテね♪
愛里ょり(*^-^*)
―――愛里ちゃん♪
【愛里ちゃんへ】
うん、もうばっちり準備して待ってるよ(^o^)/
僕達の未来のために、頑張る!
―――送信!
………コツ、コツ、コツ
あ、あれかな?
僕は慌てカメラを構える。
レンズ越しに確認すると、やっぱり愛ちゃんだった。
僕は思わずみとれる。
愛里ちゃんが一番!可愛いけど!…愛ちゃんは、引き込まれそうになる様な、妖艶さを持った綺麗な娘だ。
シャッターを切る。
当然の事ながら、こっちには気付かずマンションへ入っていった。
―――でも…愛ちゃんが一人でいるとこを撮っても、意味ないんじゃないかな?
まあいいか。
愛里ちゃんの言うことに間違いはない。
僕は直ぐに愛里ちゃんにメールした。
【愛里ちゃんへ】
撮ったよ!
次はどうすればいい?
―――送信
直ぐに返事が帰ってきた。
【ひろくんへ】
今日はもぅいぃょ♪
お疲れ様♪
写真出来たら、愛里にちょーだぃね♪
また連絡します('◇')ゞ
―――なんだか呆気ないなぁ。
立ち上がろうとした時、向こうから人影が見えたので、また身を潜めた。
あれは………店長だ。
僕はまたカメラを構える。
そしてシャッターを切る。なにやら電話で話してる。
五分程して、愛ちゃんが降りてきた。
もちろん、二人一緒の所も写真に納めた。
コンビニでも行くのかな?
二人を見送ったあと、愛里ちゃんにメールした。
【愛里ちゃんへ】
店長が来たよ!二人一緒の所も撮れたよ!
―――しばらく待ったが、その日はとうとう愛里ちゃんからのメールは来なかった。
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―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん
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