夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
-book.hostlove.com-
ホスラブ小説
ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!
3章:健次の日常
(3/3)
メニューを閉じる
ホスラブ小説ホーム
あなたのしおり一覧
小説総合ランキング
ピックアップ作品一覧
昨日の閲覧上昇作品
作品評価ランキング
カテゴリ別ランキング
作者別ランキング
新着作品から探す(カテゴリ別)
みんなのレビュー
みんなの作者ニュース
みんなのファン登録
小説を作成
作者ログイン
小説ご利用ガイド
サイトニュース
「まあ、入って入って!初めてじゃん!びっくりした〜」
俺と兄貴は10歳以上離れてる。
そのせいか父親のような、優しくも厳しい兄だ。
「へぇ〜なかなかいい店だな。どうだ?食っていけてるのか?」
と店の中をキョロキョロ見渡す。
「ん、まあね。ビールでいい?」
兄貴はビールか日本酒しか飲まない。
「おう。」
カウンターに腰をおろすと、ジャケットの胸ポケットからマルボロを取りだし、火を着ける。
「まあ元気そうだな。安心したよ。いや、少し痩せたか?」
俺の顔を見ながら、ふぅーっと煙を吐く。
「そうかな。兄貴は少し太った?」
からかうように、ウィスキーをチビり。
「そうか?最近は奈々にも言われる。」
ビールをゴクリと飲む。
奈々とは、兄貴の嫁さんだ。俺も何度か電話で話しをしたが、「出来た嫁」って感じで、口下手な兄貴にはぴったりだ。
たわいもない話しをしてる間に、他の客が帰って行った。
―――気が付けば、もう4時――――。
「そろそろ帰るわ。会計してくれ。」
財布を出す。
俺は全力で拒否。
「いや、やめてくれ兄貴。今夜は俺の奢り?って事で!頼むよ。」
兄貴は苦笑い。
「そうか?じゃあ甘えるか。」
再び財布をしまい、吸っていた煙草を揉み消す。
少しの沈黙の後、兄貴が言いづらそうに口を開いた。
「お前、まだ許せないか?茂さんの事。」
俺は答える事ができなかった。
「いや、よそう。まあ、たまには顔出せ。奈々やチビもお前に会いたがってるから。」
兄貴は残ったビールを一気に流し込んだ。
「うん、そうだね。そのうちに。」
と答えたが、正直あの街に一時的にでも帰る気はなかった。
厄介事を全部、兄貴に押し付けて逃げるようにあの街を出て。。
本来なら、こんな風に心配されるような、いい弟じゃない。
俺はヤツを許せないし、ヤツも俺には会いたくないだろう。
そして母さんも。
ごめん
兄貴
でも俺、あの街にはいられなかったんだ。
ヤツを見るのも、あんな母さんを見るのも辛かったんだ。。。
<前へ
10 /145
次へ>
しおりを挟む
この小説の「目次」を見る
この小説の「レビュー」を見る
この小説の「トップ」へ
※この小説を友だちに教える⇒
メール
―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん
しおり一覧
小説を探す
小説を作成
作者ログイン
夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで
全ての機能が利用できます!
http://book.hostlove.com
[ホスラブ小説]
広告募集係り
Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.