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3章:健次の日常
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「大丈夫?気をつけて帰りなよ。」
「うん!だいじょぶ〜またねっ☆」
少し酔って上機嫌な彼女達を店の外まで見送る。
―――2時か。。
うっし、もうひと頑張り。
カウンターを片付けて、店内を確認する。
30代位のカップルがカウンターの端に一組。
唯一あるボックス席に男一人に女三人のグループ。
会社帰りか、初めての客だ。
そろそろチェックかな。
ふと入り口を見ると、誰かが覗きこんでいた。
一人じゃ入りづらいのか、なかなか入って来ない。
「どうぞ〜、いらっしゃいま…」と言いかけて、知り合いだと気付く。
「あ?あれ?兄貴!?なにやってんの?」
思わず時計をみる。
いや、さっき見たけど。やっぱり2時過ぎ。
なんで兄貴がこんなところに。
「おう、久しぶりだな。実は組合の慰安旅行でな、出て来てたんだ。」
と、照れ笑いしてる真面目な兄貴。
俺はどんな顔をしてたのかな。
なんせ、7年?8年、思い出せない位、会ってなかった。
兄貴
俺はうまく笑えてただろうか。
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