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1章:日常 (2/5)

「愛ちゃ〜ん♪お疲れ様です。はい、今日のお給料。いつもありがとうございます」

必要以上にペコペコするスタッフの芝田

うんざり…

「いえ、こちらこそ。」
と、にこやかに給料袋を受け取る。

「いつも謙虚だよねぇ愛ちゃんは。それがNo.1の秘訣かな」

と言い、煙草を取りだし火をつける。

「おーお疲れさん」
と後ろから、肩を叩かれる。

「あ!店長お疲れ様です!」
芝田が吸い始めた煙草を、慌てて揉み消した。
ファッションヘルス「エクセレント」の店長川島大樹

店長とアタシは付き合ってる。
それはスタッフの中では暗黙の了解ってヤツで、女の子は知らない。

アタシ
如月 愛
本名、伊藤 真美23歳
No.1嬢

「顔がいいからって、スタッフにひいきされてるだけ」
―――――ひいきされても指名は本人次第じゃない?

「顔出ししてるから人気あるだけ」
―――――ブスが顔出ししても売れないじゃん。

「あの女、本番やってんだよ」
―――――バカか?本番なんて、リスクが高い事やるわけないじゃん。お前ら一緒にすんじゃねぇよ。
と言いたくなるような、女の醜い職場で働いてる。

当然、店友なし。

「あっ、愛ちゃ〜ん!あいりも終わったから待っててぇ〜」


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―深愛―果てにあるもの ©著者:まいん

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