母が父にゴルフクラブで足を何度も叩いたのだ。

父の足から変な音が聞こえたと同時に崩れるように倒れた。

母は震える手で私を起こし、カバンを持ち、私を支えながら家を急いで出た。

車に乗りロックを掛け、深い呼吸をして車を出した。
母も殺されると思ったのだろうか？温厚な母からは想像も付かない行動力だった。

病院に電話をし、裏口から入ると告げて診断をして貰った。
この時ばかりは嘘が付けず、母も医者に正直に話をした。

母は頭が切れていた為に先に手術室に入り縫合をしていた。

私は全身打撲と足が切れていた為に私も順番で手術室に入った。傷は意外に深かった。

MRIやCTも撮った。

あばら骨が折れてるのも気付かない程の全身痛だった。

髪の毛もﾊｹﾞが出来てる部分もあり、顔は別人みたいに腫れあがり、全身がｹｲﾚﾝみたいに震えが止まらずにいた。点滴を射たれ、少し眠った……