ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

1章:壊れた心 (1/7)

1章:壊れた心

「貴方はいらない子だったのよ…」
夜行バスの中で隣に座っている母親に告げられた。瞬間に胸の中で何かを握られた痛みと、血の気が引き冷たくなったのが分かった。
窓からの景色は真っ暗で、今壊れた心が写し出されているように見える。
涙は出ない…

「いい加減にしなさい!!心、どうして言う事聞かないの」
母の目がつり上がり、顔を真っ赤にして怒っている。理由はいつもの事、帰宅時間が30分遅れただけ。
(帰宅時間守らなかった私が悪いんだな)
「ごめんなさい。今度から気をつけます」
少し剥れた言い方をしてしまったのが誤算だ。この態度で母の怒り火に油を注いでしまった。
「そんなにこの家が気にくわないなら出てってもらっていいのよ」
玄関で言い放つと母は居間に行ってしまった。
佐伯 心、この時15歳。中学三年の夏。
(何故…毎日怒られるんだろう…帰りが遅いのも悪いけど、何故こんなに言われないといけない?)
居間に入り、ソファーに座る母は、こちらを一度も見ることはなかった。
「本当にごめんなさい。明日から気をつけます…」
鼻で笑う母に、怒りが込み上げてきた。

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

すべての事に… ©著者:はいはい

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.