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5章:過去 (4/4)

キノコを全て食べ終え30分位経つと体が酔った様に熱くなった。


もう30分経つと更に熱くなる。40度位の熱が出ているようだ。


どの位熱が出ているのか俺は洗面所に行き三面鏡で自分の顔を見る。


酔っ払いの様な感じだ。


耳や首の後ろが凄く熱くなってきている。俺は三面鏡の左側の鏡で左耳と首の後側を見た。凄く赤い。


あまりに暑い為顔から汗が出てきた。タオルでその汗を拭こうと思い三面鏡の真ん中の鏡を見た。


俺は思わず手に持っていたタオルを落としてしまった。


自分の正面にあるその鏡には俺の横顔が映っていた。


近くにより10センチ位の距離から見ても目の前にあるその鏡には俺の耳が映っている。

部屋に戻り電気を付けると天井に付けられた照明がブランコの様に動きだす。


「凄い」俺は目の前に起きている状況を事細かくメモに書いた。


部屋がグルグル回り出し、外で喋っている人達の声が耳元から聞こえてくる。


俺はあまりの驚きからワッキーに電話をしたが繋がらない。


ベランダから斧を持った男が俺の部屋に上がりこんできた。


男は俺の前に来て俺の頭上に斧を置く。


次の瞬間男は斧を思いっきり振り上げた。

「駄目だ。殺される」


男はそのまま止まった。一向に俺の頭に斧を振りかざしてこない。


俺はこれは幻覚なんだと思いベッドに横たわる。男は寝ている俺の顔の上に斧を持ってきてまた力いっぱい斧を振り上げる。


やっぱり振りかざしてこない。


しかし自分の目の前にデカイ男が斧を振りかざそうとしている状態はとても怖い。
「これは幻覚だ」そう思っていてもあまりにリアル過ぎている。


「とりあえず寝てしまおう。朝になれば薬が切れてこの男はいなくなるはずだ。」


「でもまた起きてもこの状態だったら?コレってホントは現実だろ?」


そう思いながらも一時間位経過し精神的に参った俺は寝る事ができた。


夢の中でもその男はいた。凄く怖い夢だった事だけ覚えている。


翌日の昼になり俺は目を覚ました。

男はいなくなっている。他の幻覚も見えていない。

「良かった。もう二度とあんな物をするのは止めよう」俺は思った。


幻覚症状があった時に目の前の出来事をメモしていたノートを見てみた。


そのノートにはグチャグチャの線だけが記されていた。
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HOSPITAL ©著者:小上晴

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