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4章:付き合い (2/16)

2004年10月

俺には彼女がいなかったが毎日今までに無い程の充実感があった。
仕事やプライベートどれも上手く進んでいく。
彼女に出会えたからかもしれない。

始めはそう思っていた。



リナは新宿のホテルでAVの撮影をしているようだ。
俺にはどんな世界か全くわからないが彼女は写メ付きで撮影の合間に俺にメールを送ってくる。
今日はOL役のようだ。
仲が良さそうに男優と撮った写メ。

「コイツと今日やっちゃうのかぁ」となんだか悲しく気持ちになりながらメールを送ってみる。

「この人男優の人?」

暫くするとリナからメールが届いた。
「そうだよ。あとねぇ他にも汁男の人が4人いるよ。どうこの格好???」
眼鏡をかけながらポーズをとる写メ付だった。


写メではあるが本当に写真を撮られる事に慣れている。ポーズをとったその写メは本当に綺麗だ。

続けて俺はリナにメールを送ってみた。
「本当に綺麗だねぇ。俺の会社にもこんなOLがいたらヤル気がガンガンでちゃうんだけどな。いや会社じゃなくてもこんな子と一緒にいれたら俺の人生バラ色になれるよ。所で汁男って誰?」


リナが送ってくる写メはどれも非現実的で実際俺の会社にいるOL達とはまったく違っている。だか一度でいいからこんなエロい格好をしたOLがいる会社に働いてみたい。




夜になり晩飯を食べながらテレビを観ているとまたリナからメールが届いた。
「汁男は精子を出すだけで本番できない人の事だよ。あのさぁさっきのメールどういう意味なの???」
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HOSPITAL ©著者:小上晴

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