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3章:薬物 (5/5)

俺には麻薬の知識なんて殆ど無い。

以前にマリファナや合法ドラック程度ならやった事はあるが、俺にはあまり良い物では無かったし、リナがやっている様なヤバいドラッグの経験はない。


ただ、ニュースや耳にする会話の中で本当に良く聞く物であるし、きっと俺がそんな物をやってしまったら間違いなくハマってしまうだろう。

俺が小学生の頃から聞いていた「覚せい剤」。どれ位の物なのだろう。今の言葉では「シャブ」「S」「スピード」皆、若者達はやっているのか?手軽にできて手軽に止められるのか?リナのあの嬉しそうな顔を見た時に「あぶねぇな。でも何だか楽しそうだな」そう思った。





今まで恋人が欲しくてたまらなかった俺ではあるが月1回程度リナの働くデリヘルに通う事により、そんな事をまったく思わなくなっていた。デリヘルでセックスする事をリナは俺の為の講習会と言っていた。


金を払っている関係ではあるが、彼女といる時間は本当に楽しくて夢の世界の出来事のようだった。セックスの時もあんな感じ方をする女なんてみた事もないし、それを見ている俺も自然と 感じる事ができた。客観的にみれば「終わってる」ってきっとそう思われると思うが俺的には全然満足だし、「こんな時間がずっと続けばいいのになぁ」と思っていた。情けない話俺は男でありながらこの6年間全然イク事が今までできなかったから・・・。


毎回毎回生でヤラセテくれてこの子は大丈夫なのか?そして俺も大丈夫なのか?

そんな気持ちを吹き飛ばす程毎回幸せな気分になれた。いつの間にか俺にとって風俗はダークなイメージでは無くなっていた。
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HOSPITAL ©著者:小上晴

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