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4章:出会い。
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「どうしても連れて行きたい店があんのよ。
私一回行ったけど時間たってるし多分また初回でも行ける!!
キャストのことはよく知らないけど、箱が綺麗なの。
あんたも絶対、気に入る。
なんか小箱ばっかだったしいかにもホストクラブ!!ってとこ行きたいじゃん?」
あいつとの恋が終わり、感染(うつ)されたクラミジアもちゃんと治して、少し歌舞伎町から遠ざかっていた私は、なんだか気乗りしないまま半ば引きずられて彼の店に行くことになった。
居酒屋→奈美の担当のいる店のコースで飲んでいた私たちは、いい感じに酔っていたんだけど。
割と有名店。
だからなんか嫌だった。
奈美が言った「いかにもホストクラブ」みたいな店に行くようになったら、それこそホス狂いみたいで、気が引けた。
荒らしたい放題初回を荒らして、傍らで年下のホストとっつかまえて彼女ヅラしてたんだから、もう十二分にホス狂いだったんだろうけど。
変な意地というか、自分にしか理解できない線引きみたいのが、あったんだよねー。
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「ホストの彼女」 ©著者:美桜
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