安藤と付き合ってもう３ヶ月になろうとしていた。


季節も冬から春になろうとしていたこの頃、悦子は不審な行動を繰り返すようになっていた。


このことに真っ先に気付いたのは、ｱｶﾈだった。


「最近、悦子さん夜中から朝にかけての仕事ばかりしているような・・・」


ｱｶﾈは、悦子がターゲットがホストの依頼の仕事ばかりを選んで引き受けていたのだった。


確かに、悦子に一番合った仕事で本人も調査しやすい種類の仕事なのだけれど、ｱｶﾈにはどうしてもそれ以外に理由があるように思えてならなかった。


彼氏ができても悦子さんは相変わらずかぁ・・・


と、ｱｶﾈが思っていた時、ちょうど悦子からホストクラブに調査に行こうと誘われた。


普段なら自分の方の調査で手いっぱいだからと断るｱｶﾈだったが、この時ばかりはこのモヤモヤを解決できると思い、即答で


「行きます！」

と答えたので、悦子は少し不思議そうな顔をして、


『あら、めずらしいわね。』


と言った。


そして二人は久々にホストクラブ調査へと向かうことになった。