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12章:安藤先生
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「今度は明るいところでやろうな。」
安藤は悦子の頬にキスをしながら言った。
『もうっ、ばかっ!』
悦子は恥ずかしそうに下を向いた。
「んーまたしたくなってきた。俺の仕事終わったら、夜悦子のとこ行くから、待っててな。」
安藤の言葉に悦子は、
『えっ!何で急にそうなるのよ!』
と驚いて言った。
「だって、悦子もう俺の女になっただろ?それとも、もう俺とはしたくない?」
安藤は、悦子の弱いところをついてくる。
完全なSだ。
『・・・。』
悦子は何も答えられなかった。
嫌というよりはむしろ、また夜もセックスができると思うと胸がわくわくしていた。
安藤はそんな悦子の気持ちはお見通しだった。
気の強い悦子をあやつることに成功した安藤は、満足感でいっぱいだった。
暗い部屋を選んだのも、悦子のプライドと羞恥心が邪魔をしないため、悦子を素直に従わせるためだったし、“見えない”という興奮を悦子の身体に染み込ませるためだった。
セックスが最高なら、またセックスをしたいと思う。安藤の計算通り、悦子は安藤に好意を抱くようになった。
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浮気調査員悦子(エツコ) ©著者:ポチャ子
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