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6章:人探し3
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みゆきさんは、その占い師の言葉を信じてあのツリーの前でずっとリョウヤを待っていた。
そのリョウヤが本当の兄であってもなくても、みゆきさんは兄だと思い信じることにしたのだそうだ。
お母さんも元気で、ずっとリョウヤのことを気にしていたらしい。
リョウヤが会いに行くと喜んで涙を流した。
ずっと苦しい生活をしてきたのか、ずいぶんやつれていたようで、リョウヤはこれからは三人一緒に暮らしていこうと決意して、ホストも辞めた。
新しい仕事も友人のつてで見つかった。
妹のみゆきさんには、夢だった美容師になるための専門学校へ行くことを進め、夜の仕事は辞めさせた。
ホストで貯めたお金は、専門学校のお金と、新しい家を借りるのに使った。
今は全て良い方向に向かって進んでいることを知り、アカネはほっとした。
リョウヤは、
「依頼をたのんで良かった。」
と笑顔で話した。
二人はリョウヤの幸せそうな笑顔に見送られ、マンションを出た。
帰りの車の中、アカネは
「幸せになってくれてよかったですね。」
と言った。
『なんとなくわかってたけどね。』
悦子は窓の外の景色を見ながら呟くように言った。
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浮気調査員悦子(エツコ) ©著者:ポチャ子
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