5章:人探し２ (3/12)

アカネの仕事熱心な姿には感心するわ・・・。


始めたきっかけが、男に復讐してやるためだったなんて嘘みたい。


悦子はアカネの真剣な眼差しを見て思った。



アカネはついにﾘｮｳﾔの母親とみゆきさんの居どころをつかんだらしく、一人ででかけるようになった。

いつも悦子はおいてけぼり。


『たいくつだわぁ。アカネ早く戻ってこないかしらぁ〜』


悦子は黙っていられる性格ではなかったので、ホストクラブへ遊びにいくことにした。


『どうせなら、ちょっと遠いけどﾘｮｳﾔのいるところがいいわね。・・・ﾍﾙﾌﾟがすぐ潰れてつまんないけど。』


悦子はそう言って車に乗ろうとしたが、ポルシェはアカネが乗ってしまっていたので無理だった。


仕方なく悦子はタクシーを呼んで1時間もかかるﾘｮｳﾔのホストクラブがある街へと向かった。