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3章:アカネ
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『もし、自分が思い描いている妹とは違ったらどうする?・・・18年っていう年月は長いわ。妹が母親と二人で楽な生活をしてこれたはずはないわよね?あなたのことをうらんでいるかもしれない。それでも会いたい?最悪の場合亡くなっているかもしれないのよ?あなたはその全てを受け入れられる覚悟はある?』
悦子は厳しくリョウヤに言った。
リョウヤはしばらく考えこんでいた。
「それでも、妹に会いたいです。探して下さい。」
リョウヤは再び頭を下げて言った。
「悦子さん、この依頼私が受けます。」
アカネは言った。
『そうね、それがいいと思うわ。私は人探しには反対だけど・・・。』
悦子は珍しく乗り気になれなかった。
昔、悦子が探偵を始めたころ、人探しを依頼され探しあてた後、依頼主がターゲットを刺し殺してしまったということがあった。
悦子は依頼主が恨みをはらすためだと見抜くことができなかったことを、ずっと後悔していた。
それから悦子は、浮気調査を専門にするようになったのだった。
アカネは大丈夫・・・
きっと、あたしみたくはならない・・・
悦子は心の中でそう思った。
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浮気調査員悦子(エツコ) ©著者:ポチャ子
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