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4章:傷
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「嫌だなんて思ってないよ、 こんな可愛い子とこんな所に居れて幸せだよ(笑)」
由紀
「直也は彼女の事まだ忘れられないんだよね? 直也とその子の8年間に私が入る隙間はあるの?」
前に店で由紀にそんな話をしていた。
今は
ずっと前の彼女が忘れられないし、ずっと他の人を好きになったりしないって思ってたけど、こんな簡単に由紀の事ばかり考えるとは思ってもみなかった。
好きって感情なのかは今はわからない? けど、心の中に由紀がいっぱいになってるって感じがしてた。
オレ
「今は由紀の事ばっか考えてるよ(笑)
あんな断言してたのにね(笑)」
由紀
「じゃあ付き合って、私の側に居て
私から逃げないで」
オレ
「うん!付き合おう。でも逃げるって?」
由紀
「ありがとう!
ずっとずっと側に居てね」
オレ達はキャバ嬢と客じゃなく恋人になった。
ずっと隠していた、左腕を見せてきた… 手首から肘の辺りまで隙間なくリストカットの後… すごく深いであろう傷、浅い傷、昨日今日付いたばかりの傷…
すごくショックだった
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彼女は精神病… ©著者:直也
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