床に膝を付き天使が寝るベッドに顔を付け泣いてると…

病室が白い光りに包まれ、まるで時間が止まってるような感じだ。

すると光の中から半透明な綺麗な女性が現れ、
僕は夢を見てるかと思い、

『夢か？』

「夢では有りません、私は貴方の強い思いに感動し天から舞い降りて来ました」

『貴女は？』

「私は女神です、貴方の願い事を叶えに来ました」

『願い事？』

「貴方は今は何を願ってますか」

それは勿論！
大好きな裕香を生き返らせたい事です。

『裕香を生き返らせる事が出来ますか？』

女神は首を縦に振り、生き返らせるには条件が有ると言われ、
僕は考える余地も無く、

『何でも聞くよ！だから裕香を…』

裕香を生き返らせるには、僕が裕香に乗り移り裕香として生きて行かないとならないらしく、
池内 浩史の存在は生まれる前から抹消されてしまうらしく、

『僕の両親の記憶からもですか？』

「はい、貴方の生きた痕跡は無くなります」

僕は幸いにも3兄弟の末っ子なので、
1人娘な裕香が居なくなるよりはいいと思い、

『お願いします』

そして僕が裕香に乗り移っても記憶は浩史のままだと言われ、
どうにかなると思いOKしました。