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2章:梅雨の出来事
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2章:梅雨の出来事
6月になり…
東京は僕の心と同じように梅雨でジメジメした夕方だった。
横断歩道で信号待ちをしている、セーラー服姿で赤いパラソルをさした、天使の後ろ姿を発見した。
天使のオシリを僕が見間違える訳が無い!
僕は数年振りに天使に話し掛けようと…
小走りで天使に近寄ると!
信号が青になり、天使は横断歩道を渡ろうと歩き出した……
『あッ!危な〜い』
その瞬間!
赤いパラソルは宙を舞い信号無視した大型トラックが天使に直撃した。
『大丈夫か…』
『しっかりしろよ!』
僕は何を言ったか?
覚えて無いが必死で天使に声を掛けてたのは間違い無い。
皮肉にも…
天使の体に初めて触った瞬間だった。
誰かが救急車を呼んでくれて、
僕はパニクってしまい、我に戻った時には…
ずぶ濡れで病院の長椅子に座ってた。
涙が止まらない!
多分…
僕は一生分の涙を流しただろ〜
すると、天使の母親が僕の所へ…
母親は泣きながら何度も僕に御礼を言うと最後に…
『逢ってあげて』
天使の母親は泣き崩れ父親が母親を優しく抱き締めて居た。
涙を拭いて天使に逢いに病室に入ると、
真っ白い包帯がグルグルと巻かれ可愛い顔は見えなかった。
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