ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

3章:父の想い… (1/3)

3章:父の想い…





ママの父…(じいちゃん)は頑固な性格だ…素直じゃない為、いつも本音を相手に伝えることができなかった。


その頑固な性格は誰にたいしても同じで、妻、我が子にたいしてもそうだった。


一度、自分が相手に【いい】と言った言葉は絶対に折り曲げなかった。


そんな夫の性格を知っていたばあちゃんは、夫に逆らうことなく、娘が兄にもらわれていくことをプラスに考えるようにした。



そんな重大なこととは知らず、【赤い靴】を買ってもらえる嬉しさで、父さん母さんの顔色を気にかけなかったママ…。



この時、少しの間だけ叔父さんの子供になるんだと簡単に考えていた。


そんな、一生のことだなんて思ってもいなかったんだもの。




ママが叔父さんにもらわれていく前の日の夜…


じいちゃんはいつもより大量に酒を飲んでいた…



じいちゃんは、酒を大量に飲むと、泣きながら…いつも出さない本音を言う癖があった。


日本酒を飲みながら、焼き魚を食べていた父…


ママはその魚を物欲しそうにじっと…見つめている…


すると…




一郎: 麗…魚食べるか?


麗: いいよ…父さんのだもん…


一郎: いいから…食べなさい…父さんはもうお腹一杯だよ…


麗: いいのぉ…?


一郎: いいよ…



父は魚をママの目の前に【スーッ】と差し出す…


嬉しそうな顔をするママ…


一郎: いいか…麗…幸せになるんだぞ…もし…寂しくなったらすぐ帰ってきなさい…すぐに迎えにいってやるからな…



父は顔を赤くして…泣きながらママに言った。



麗: ねぇ…父さん…どうして泣いているの?悲しいの?麗はすぐ帰ってくるよ…赤い靴買ってもらったら、父さんにも見せてあげるね!



父の表情は…悲しそうに…涙を流しながら笑っていた。



そして翌朝…




ママが叔父さんにもらわれていく日だ…。




兄: さて…麗ちゃん、いこうか…


麗: うん…



※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

ママの物語… ©著者:みち★

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.