ホスト,キャバ,風俗等のちょっと大人の無料ケータイ小説!PC,スマホ、ガラケー全対応!

2章:父さんの兄… (2/4)

じいちゃんの兄は1週間ほど伊藤家に滞在することになった。



じいちゃんは元から働きに行く人ではなかったが、兄が滞在している間も案の定仕事をずっと休んだ。


ばあちゃんはそんな父の姿を見ても、口を出すことはなかった。




兄: いやぁ…リヨ子ちゃん、なんだか悪いねぇ…迷惑ばかりかけてしまって…


リヨ: なんもですよ。なんのお構いもできませんで…わざわざ遠い所から足を運んで下さったのに…


一郎: 兄さん、気をつかうことないさ(笑)俺達は唯一血の繋がった兄弟だろ…


兄: ありがとう…。それにしても、おめぇのとこはにぎやかでいいな(笑)可愛い子供達に囲まれてよ


一郎: なんもだぁ〜、うるさくてたまんね〜ど!



じいちゃんの兄には子供がいなかった。
奥さんに子供ができなかったのだ。
そんな兄は、弟に子供がたくさんいることをいつも羨ましく思っていた。



兄: いやぁ〜、それにしても6人子供おるけど、麗ちゃんが一番可愛いなぁ…
おまえんとこは幸せだなぁ

一郎: 兄さんは、麗がお気に入りかぁ(笑)きかねぇ〜ぞ…


兄: それよりよ…俺は麗ちゃんを見てると悲しくなるんだよな…


一郎: なんでだよ?


兄: 言いにくいことだけどよ…もうちょっと優しくしてやれよ…なんだか…他の兄弟達と距離があるっちゅーか…なんだか可哀想だな…


一郎: そんなことねーだろ?兄さんの考えすぎだべ?麗がめんこいからそう思うだけだろ?


兄: いいや!そんなことない!家族の問題に口は挟みたかねーが、おまえは麗に厳しすぎだ!女の子なんだからもっと気を使うべきだぞ!



お酒が入っていたこともあり、兄さんが言った一言で、揉め始めた二人…


確かに…じいちゃんは父親としてママには厳しかった。兄弟達と距離があったのも本当だ…。


そして…ママも口には出さなかったが、身が震えるほど…そして…痛いくらいに差別的なものを…兄弟6人一人だけ違うことを痛感していた。


父親の怖さ…


そして…


母親の大変さ…


自分が我慢をすれば、父親から殴られることは無い…


母親が悩み…そして大変な思いをさせなくてすむ…


ママはずっと黙っていた…

一人寂しくなった時…
居場所が無くなった時は…


いつも公園の高い木の上で…


歌を歌い続けたと言う…


そんなママを見て…
兄は…悲しく思った…

※この小説を友だちに教える⇒メール

いいね LINEで送る

ママの物語… ©著者:みち★

夜のケータイ小説サイト「ホスラブ小説」
PC,スマホ、ガラケーで全ての機能が利用できます!

Copyright © hostlove.com All Rights Reserved.