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6章:帯に短し襷に長し
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6章:帯に短し襷に長し
店はまた歌舞伎町メインにもどったけど、店長が代わった事で女の子が大移動した。
若くてチャラチャラした馬鹿男は猫撫で声でお願いすればなんでも済むと思ってたから。
ただの若造、上に怒られると自分の下や女の子に当たっていた。
振り替えや、『未経験のフリ』でなんど仕事を振られたかわからない。受け時間が過ぎた予約も。
友達はどんどん辞めたが、私はかなり辛抱した。子供との生活がかかっている。
なんでもニコニコかわしていた。
ある日……やはり受け延ばし+振り替えで仕事から帰って来た日。
「繭子ちゃんお話〜」
は?早く帰らなきゃなのに…
「最近の繭子ちゃんのお仕事成績ね〜六日で13本本指名3本ど〜思う?」
「私待機短いし、入ってると思うけど」
「本指少ないでしょ〜もう新人じゃないんだし、二回目会いたいって人がいないって事。どうしたらいいと思う〜」
頭に来た。だらだら待機しなくても客はついていたし、文句一つ言わないでコイツの下で働いてきたのに。
「接客態度に問題あるんでしょ。よく考えてみて。」
「全然わかんないんで、辞めます。」
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帯に短し襷に流し ©著者:繭子
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