11章:ゴメンな好きで (2/25)

「ひぃッ…！ヤダ！ヤダぁ…！」

奈津を押し倒すと叫び声はいっそうでかくなった。

「まずは上の口で味見させてやるよ。」

（お楽しみはこれからだろ…。）

ジーンズのベルトに手をかける。

「敬浩…敬浩ぉ！助けて…！」

茫然としていた敬浩は我に返ったように目を見開く。

「将吉！頼むからやめてくれよ…こんなのおかしい！」

「まぁまぁ見てろって、奈津が嫌がるのも最初だけだから。今だって濡れ濡れだよ。」