171章:言質取り合戦 (2/2)

ギャルズ横浜
『シフトはちゃんと出勤してもらわないと困るんだよね』


俺
『えぇ。勿論そうなんすけどカナちゃんの親急に具合悪くなる時がありまして、そーゆー時はどうしたらヨロシイでしょうか？』


ギャルズ
『その時は仕方ないけど、なるべくは出勤して下さいよ』




言質取り野郎は後で何言い出すかわからなかったから、こちらから逆に言質を取ってやろうと思った。


俺
『なるべくと言うのは？どーゆー意味なんでしょうか？出勤日当日の休みでも大丈夫なんですか？』


ギャルズ
『うーん。まぁ仕方ないね』


俺
『具体的には、出勤日の何時間前に当欠(当日欠勤)の電話入れたら良いですかね？』


ギャルズ
『2時間前に電話下さい』

俺
『2時間前ですね。わかりました。それとカナちゃんの親が入院したりして、ギャルズさんを退店しなくちゃいけない場合はどうしたら良いんですかね？』




結局、1時間近くにも及んだ面接は途中から俺の質問ばかりに終始した。




ギャルズに採用されはしたが、後々なんやかんやと問題起きそうだったんで、カナが都内で働ける容姿になりしだいギャルズは退店する方向でカナには伝えておいた。