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137章:つづき
しばらくすると微かに寝息が聞こえたので、寝付けた事がわかった。
しかし、今度はモニョモニョを寝言を言い始めたみたいなので、見ていたTVの音を少し小さくした。
すると夢を見ているのか、ずるいよ!とか私だけとかそのくらいしかききとれなかったが、TVもつまらなかったのでシャワーを浴びにバスルームへいった。
部屋に戻ると、またTVを見ていたが知らないタレントや芸人が勝手に盛り上がっているばかりで、相変わらずつまらなかった。
サトちゃんが急にガバッと起き上がり、辺りをキョロキョロ見回して、自分がいるのを見つけると掛け布団をどかし、私の方へ来て抱きついてきた。
そして、私の胸の中で「いなくなっちゃったかと思った!」と言ったので、「大丈夫、一人にしておけないよ!」と言ってあげると、「ずーっとだよ!」と言ってさらに強く抱きしめてきた。
寝言を言ってた話をすると、「だってよっちゃんずるいよ!」
「私はこんなにこんなによっちゃん好きでも、もうよっちゃんと一緒にいないと嫌なのに…」
「最初にあった時、見た時からよっちゃんが良くて、あの時だって他の人となんてしゃべりたくもないのに遠くにいるし、いつも会ったって離れていっちゃうし、一緒にいたいのに!」
「こんなに好きになった事無いんだよ!」
「よっちゃん、こんな事無いでしょ?」
「あるよ!」
「いつ?」
「小学校の時、好きだった子は入学式に初めて見た時から、他の子、ううん人間と違く思えちゃって、ずーっと好きになって、ずーっと好きだった!」
「その人とどうしたの?」
「子供だったから、周りにバレてて、茶化されたり揶揄われたりされて、恥ずかしくて、でも勇気振り絞ってラブレター書いて渡したり、ホワイトデーにはチョコ渡したり!」
「その子はどうだったの?」
「さぁ?、小学生だったから、気にはしてくれたみたいだけど、中学の時のクラス会で会った時も恥ずかしくて喋れなかったし、声かけてくれたけど、やっぱり恥ずかしくて無視しちゃったし!」「高校卒業する時にクラス会で電話したら、遅いよ!って言われて、その時妊娠しててすぐ結婚しちゃたし!」
「じゃあ、よっちゃんの事、好きだったんでしょ?」
「さぁ、相手の心はわからないし、まぁ、淡い初恋だったよ!」
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まるでダメ男 ©著者:よしひろ
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