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132章:ホテルに戻って
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132章:ホテルに戻って
部屋に戻るとベッドの上に大の字で飛び込み、「ふーっ、疲れた!」と言うとソファーに腰掛けたサトちゃんが「お疲れ様でした!」と言ってくれた。
「そう言えば、行きたいとこは見つかった?」とサトちゃんに聞くと「お疲れみたいだから、またでいいよ!」と言ってくれた。
「じゃあ、近くに佐賀牛のレストランあるからそこ言って食事しながら、あとの事は考えよう!」と私が言うと、「よくすぐ思いうかぶねー、まるで本当に地元の人みたい!」と笑っていたので、電話すると「今すぐならお二人様席をご用意出来ますが?」ということなのでお願いして、すぐにレストランへ向かった。
レストランに着くと鉄板の前の席に案内された。するとサトちゃんが「レストランって言うからファミレスみたいなとこかと思ってたら、高級じゃない?」と言うので、「ランチタイムだから佐賀牛にしてはお得に食べられるよ!」と言うと、メニューを見たサトちゃんはふーっとため息をついたあと、「これだから本社の人はって言われちゃうんだよー!」言って呆れたような顔になっていた。
シェフが付いて「何にいたしましょうか?」と聞いてきたので、「この佐賀牛のステーキふたつと」と言ったあと、サトちゃんの方を向いて「俺はグラスの赤ワインにすけど、サトちゃんは?」と聞くと、呆れ状態が続きながら「同じのを!」と注文した。
グラスワインが用意されると前菜も出されて、乾杯してから食べ始めた。
しばらくするとシェフに焼き加減を聞かれたので、サトちゃんに聞くと、「私はミディアムレアで!」と言って、自分は「血の滴るようなベリーレアで!」と注文すると「カクン」とサトちゃんはコケてくれた。
「かしこまりました!」とシェフが言ったあと、サトちゃんに「なんかおかしい事言った?」と聞くと「これはよっちゃんといると飽きないわ!」と言うので「ありがとう!」と言うと、その様子を見てシェフも笑っていた。
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まるでダメ男 ©著者:よしひろ
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